フランス映画祭2010
今年もフランス映画祭に行って、3本の映画を見てきました。年々規模が小さくなっているような気がしたのは、僕だけでしょうか?
注目は、映画「アメリ」の監督の最新作「ミックマック」ですかね。個人的には、クリスマスストーリーも見たかったのですが、秋の公開まで、お預けですね。
さてさて、ジャンピエール・ジュネ監督の「ミックマック」
僕は、基本的には、監督の映画作りの方法は大好きです。
アメリのテイストは、賛否の分かれるところですが、監督の感性は、
とっても、昭和な薫りがしてて、楽しいです。
この映画も、アメリっぽいのですが、たぶん監督としては、
こういった作風の映画にけじめをつけたかったのかな~?って、思いました。
アメリのパロディも入れたかったらしいですが、
オドレィトゥトゥさんに断られたとか・・・・
理由は、「ココシャネル」のイメージを大切にしたいから、だとか
このあたり、彼女の硬派さがうかがえるところですね。
ダビンチコードのときも、最初は断ったらしいし・・
バラエティ番組に出ておいて、バラエティ女優と言われたら、ムッとした
どこかの国の、女優さんたちとは、ひどく違いますね。
あと、ブリュノ・デュモン監督の「ハデウェイヒ」も良かったです。
前作同様、フランドル地方の田園風景を舞台に、今度は宗教を通して
自分探しをしていく青春映画です。配給の予定がないのが、残念ですね。
印象に残ったのが、司会者の「随分哲学的な作品ですね」というおばかな問に、
「僕の映画は、見てすぐ分かるような内容を目指してない。早くて、今晩、遅くて
何年か後に、ああって、思ってくれればいい。そんなことより、今、この場で、みんなで
映画を見たという、体験のが大事な事なんです。」
なかなか、手強い良い監督さんの印象を受けました。次作も楽しみです。
余談ですが、映画の中に出てきた犬が、可愛かった