侍クラブを始めて
侍クラブを始めて、もう半年がたちまちした。皆さんにお集まりいただき、御陰様で継続させていただいています。前に所属していた事務所が、モデル系の事務所で、時代劇とは、縁のない仕事ばかりでしたので、まさか、僕が殺陣をするとか、時代劇のうんちくが少しあるなんて、思ってなかった人が多いと思います。
そんななか昨年、ひょんな事から、竹光を手に入れまして。
悦に入って自慢していたら、意外と刀に興味のある人が多いことに気がつきました。
同時に僕自身、若いときに習っていた方法と違うアプローチ方法に興味をもっていまして。
じゃあ、試してみようということで、侍クラブを始めました。
まだまだ、試行錯誤しながらですから、
来ているみなさんにはご迷惑をおかけすることもありますが、
全く新しい試みでもありますので、よろしくお願いいたします。
江戸時代、武士の占める割合は5パーセントを切る割合だとか?
そんなニッチな職業に日本文化を代表する資格はないとする人もいますが、
不思議なことに、日本文化の根底に流れているものは、恐ろしいほど汎用性があるようです。
推測の域を超えませんが、結局、百姓だろうが、歌舞伎だろうが、能だろうが
基礎は同じという事ですか??
ですから、まあ、鋤や鍬を振り回すよりは、刀のがカッコイイでしょ?
他の稽古事は、敷居がお高うございますし。勝手に真似できませんしね。笑。
殺陣には、幸いなことに流派もしきたりも今のところありませんから。。爆
おまけに外国人の人たちも興味をもってくれて、なんか楽しい気持ちになります。
日本人は、明治維新と敗戦により、徹底的に文化を喪失してしまったようです。
今では、文化を味わうにも訓練が必要になってしまったと言うことでしょうか?
ちょっとした考古学者にでもなった気分で、いろいろ試しています。(おおげさですが)
思えば、テレビや映画の時代劇は、娯楽の追求のために、かなり嘘くさい演出もしてきました。
今、また漫画に描かれることで時代劇に、復活の兆しがあります。
ということは、さらにエンターテインメント性が要求されてくるでしょう。
ワイヤーアクションもまじって、いつの間にか中国拳法と区別がつかなくなりそうです。
それが、良い事なのか悪い事なのかわかりませんが、特に西洋の人たちからみたら
中国と日本の区別が、あいまいですからね。笑
そんななか、僕たちのやっていることって、、、
さきほど、殺陣には正式な流派はないと言いましたが、それにしても、
殺陣というジャンルからも外れてしまいそうですね。考古学としての殺陣??
それは、考古学の人に怒られそうです。
もちろん、武術なんてものからも、かけ離れていますし・・
要は、見せる殺陣ではなくて、味わう殺陣ですか?
なにか、良い命名ないですかね~?
そういえば、全然関係ないですけど、昔、忠臣蔵を演じまして、四十七士だったんですが、
なぜか、討ち入りの場面は、吉良側になってしまい立ち回りでした。
その時、思いましたが、あいつら卑怯ですよね。向こうは鎖まで着込んでるのに、、
こっちは、寝込みを襲われているので、パジャマですよ!しかも、裸足!
それで、舞台を駆け回るのは、リアルに危険です。刀があたると、くそ痛いし。
これは、勝てないなと実感しましたが、
もし、リアルに人生のなかでにこんな場面にでくわしたら、切ないですね。
それでも、戦う武士の人たちは、ほんとうに勇敢なひとたちだったんだなあ、と思います。