第三回横浜学生映画祭
ちょっと、前になってしまいますが、横浜学生映画祭に行ってきました。今回は、中国の北京電影学院で、作られた映画も上映されるという事で楽しみに行ってきました。8本見てきましたが、どれも、しっかりした作品で、本当に学生が作ったの?と疑いたくなるほど、完成度が高かったです。撮影技術や、俳優の演技のレベルの高さもさることながら、ビックリさせられるのは、その視点の高さです。作品の根底を流れるテーマが、どっしりと大地に根を張った大樹のような安定感を感じました。学生らしい、新鮮さがないといえばそうですが、基礎の確かさは、恐ろしくも感じました
卵が先か?ニワトリが先か?。。基礎が先か?新しさが先か?。。
意見の分かれるところだと思います。ただ、奇抜さは、確かな基礎がないと陳腐になりかねませんよね。そういう作品も、たくさん見てきたような気もします。そうこうして、感心して見ているうちに、昨年のシンポジウムでの、北京電影学院の学長さんの言葉を思い出しました。
映画のデジタル化に伴い大学では、どのような対策をしてますか?という、質問に対して、「技術の習得は、確かに大切な事です。でも、我が北京電影学院では、映画は技術よりも熱い心にあると考えています。だから、当校では、まず映画に対する情熱を教えていきます。技術の習得は、それからでも遅くない。後は、学生がおのおの自分の進む道に合わせて技術を学習すればいいと考えてます。」
韓国の映画の成功について、どうお考えですか?「韓国が成功したから、それを真似るとか、そういう事は無い。我々は、長年の間に築きあげてきたやりかたがあります。そのスタイルを変えるつもりは、ありません。先ほども言ったように、良い映画を作るのは、正しい考え方と、情熱だと考えている。中国の映画は、韓国の映画でもなくアメリカの映画でもなく、ヨーロッパの映画でもなく中国の映画なんです。」
学長さんの答えは、今回、持ってきた作品の中にあったと考えてます。シンポジウムの内容は、一年も前の事なので、かなり怪しいですが、たぶんこんな、内容だったと記憶してます。(違ってたら、ごめんなさい)日本の映画は、日本の映画ですって、胸張っていえるのかなー?ちょっと、心配になりました。そして、基礎の大切さも痛感しました。映画って、すばらしいな!そんな事、漠然と思って、幸せな気持ちにもなりました。いろんな、国のいろんな文化があって、旅行で観光して回るのも楽しいけど、その国の映画を見るのも、文化を知る方法としては、良い方法だと、最近思ってます。来年は、是非!みなさんも横浜学生映画祭に、遊びに来てくださいね!