舞台でラジオ
舞台で、ソワレといえば、世の中ではゴールデンタイムといわれ、それはそれは色々な番組の誘惑もあるわけですね。 僕は、意外と野球が好きだったりして、お芝居中も試合の経過が気になる事もあります。(いえ、あってはならないことです。)
それでも、人に迷惑にならないよう、ラジオをイヤホンで聴いたりするわけです。
それが、ある日イヤホンをしながらメークをしていた時です、農民の役だったので、ちょいとほっかむりを手ぬぐいでしてみたわけです。
あららっ!、なんと、イヤホンしてるのが隠れるじゃないですか~!
そして、悪魔がささやきます。「このまま舞台に出てもばれないぞ!」
これなら、出番の直前まで聞いていられるな~。よし、やってみるか・・・
勇んで、舞台の袖へ、うんうん聞こえる。よしよし、と喜んでいるのもつかの間で、出番が!
もういいや、スイッチ入れっぱなしで、行ってやれ~!
注意!よい子は、けっしてまねをしないで下さい
どうなったと思いますか?
結果、舞台の上では、ラジオは入りません!ザーザー言うだけでした。
そりゃそうだよね。マイクの電波がいっぱい飛んでるしね。音響さん、ごめんなさい。もしこの日、マイクにノイズが乗ってたら、俺の責任なのかも???
そうです。役者は、舞台で演技だけしてれば良いという訳ではないのです。
することは、いっぱいあります。 ??
余談ですが、あるお芝居で主役の人が相撲好きで、舞台中に最後の一番が必ずあるんです。なんとですね。これが、終わらないと舞台に来ないので、そのシーンに出ている人たちが、一生懸命、相撲の取り組みに芝居の進行をあわせるわけですよ、アドリブを入れたりしてね。袖では、スタッフが変なブロックサインを舞台に向かってしたり、楽屋まで走って、まだですか!と右往左往するんですね。お客さんは、何事もなかったかのように芝居を見ているし・・。面白いですよね。
みなさんは、こういう状態をどう思われますか?
勉強になりますよ。ほんと。これも、ひとつのドラマツルギー??