舞台でラジオ

2009-07-12

paris3

 舞台で、ソワレといえば、世の中ではゴールデンタイムといわれ、それはそれは色々な番組の誘惑もあるわけですね。  僕は、意外と野球が好きだったりして、お芝居中も試合の経過が気になる事もあります。(いえ、あってはならないことです。)
 それでも、人に迷惑にならないよう、ラジオをイヤホンで聴いたりするわけです。
 それが、ある日イヤホンをしながらメークをしていた時です、農民の役だったので、ちょいとほっかむりを手ぬぐいでしてみたわけです。
 あららっ!、なんと、イヤホンしてるのが隠れるじゃないですか~!
 そして、悪魔がささやきます。「このまま舞台に出てもばれないぞ!」
 これなら、出番の直前まで聞いていられるな~。よし、やってみるか・・・
 勇んで、舞台の袖へ、うんうん聞こえる。よしよし、と喜んでいるのもつかの間で、出番が!
もういいや、スイッチ入れっぱなしで、行ってやれ~!
 注意!よい子は、けっしてまねをしないで下さい

 どうなったと思いますか?

 結果、舞台の上では、ラジオは入りません!ザーザー言うだけでした。
 そりゃそうだよね。マイクの電波がいっぱい飛んでるしね。音響さん、ごめんなさい。もしこの日、マイクにノイズが乗ってたら、俺の責任なのかも???

 そうです。役者は、舞台で演技だけしてれば良いという訳ではないのです。

 することは、いっぱいあります。  ??

 余談ですが、あるお芝居で主役の人が相撲好きで、舞台中に最後の一番が必ずあるんです。なんとですね。これが、終わらないと舞台に来ないので、そのシーンに出ている人たちが、一生懸命、相撲の取り組みに芝居の進行をあわせるわけですよ、アドリブを入れたりしてね。袖では、スタッフが変なブロックサインを舞台に向かってしたり、楽屋まで走って、まだですか!と右往左往するんですね。お客さんは、何事もなかったかのように芝居を見ているし・・。面白いですよね。

 みなさんは、こういう状態をどう思われますか?

 勉強になりますよ。ほんと。これも、ひとつのドラマツルギー??

 

 

 


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