芝居をはじめた頃

2011-06-30

champs

 信じられないかもしれませんが、僕も信じられませんが・・
 パンツ一丁で、近所の定食屋とか、うろうろしていた様な記憶があります。
 いや、たぶんそれが許される土地柄だったと思います。(あやしいが)
 稽古場は、今思えばやくざさんの事務所もあり、いきなり「うるせー!」と
 怒鳴り込まれたりもしました。
 パチンコで、襲撃されたこともありました。こわかった~
 しかし、稽古場には盗品もいっぱいあり(ひろっただけですよ)、
 警察沙汰にできませんでした。
 座長さんは、住所不定無職前科三犯の人で、副座長さんは、詐欺師らしかったです。
 まあ、前科と言っても、たかだか麻薬なんで、いいかって思ってました。
 金銭トラブルは、何時ものことで、あまり気になりません。
 座長さんの郵便物が、新宿交番あづかりになっているのをカッコイイ~と感心
 稽古場を追い出された後は、青少年オリンピックセンターを借りるも
 お金がないから、2度ブラックリスト入りし、(これ僕です)
 3度目は有無を言わず警察だと、恫喝されるので、
 あとは、水のないプールで稽古したり、廃校に忍び込んで稽古したり・・
 しかし、廃校も・・、だれかリンチされてると近隣の人の親切な通報のおかげで
 パトカーに囲まれて、あえなく連行される。
 芝居のチラシを電柱に貼ってこいというので、下北で貼るも5分で警察に連行される
 今度は原宿で、チラシを配れというので、配ったら1分でやくざに囲まれる
 役者修行だと言われ、ホストクラブで、時給250円で働かせられる。
 仲良くなったホステスさんの送迎のバイトするも
 やくざの抗争にまきこまれ銃撃戦がお店であり、やめる
 道玄坂でやくざに殴られ、顔面にあおたんを作る
 舞台のセットを運んでくれと言われ、車を運転するも
 六本木の交差点にとめてて、レッカー移動、しかも車検切れてるし
 僕は知らない、言われたことをしただけですと警察で言い訳してると
 座長が横で、突然「こいつ麻薬常習犯です」叫びはじめるし
 なんで、そういうときだけ、真に迫った芝居が出来るのあんたは
 最後は、女を取ったとか取らないとかで、もめて辞めました
 なんだったんだろう。
 芝居をすることは、警察のやっかいになることなのかと思ってましたが・・
 今思えば、こうやって、ちょっとづつ怖いものがなくなっていくことが
 演技の勉強に少しはなったのかな??
 今の人たちは、こんなことにはならないと思います。
 ブラックスワンの映画のように、自分との戦いは、とっても精神的な
 内側の仕事のように、思われます。
 どちらが良いのかは解りませんが
 ただ、言えることは、こんな環境だったから、
 ド下手な僕が芝居を続けることができたんだろうと思います
 外側のお節介な人々に僕のもってる殻をかなり壊そうとされた
 なんか、どうしようもない流れの中に身を任せていられた。
 幸せな時代だったのかもしれない・・
 もう、そんな甘えは誰にも許してもらえない時代になりました。
 恩返しの意味も含めて、がんばろっと

 

 


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