映画に出たい!

2012-02-27

camera

 先日、博品館へニールサイモンの「映画に出たい!」という作品を見てきました。
 実は、この作品のお父さん役の台詞は、ほぼ覚えたことが有り、稽古もいっぱいしました。
最初、ストーリーを知っているから、芝居のあら探しになってしまうかなと
懸念してましたが、全然そんなこともなく、まったく逆でした。
主人公の台詞も感情の流れも分かっていたし、背景も熟知しているので
僕は、相手の台詞を聞くだけで、感情が勝手に動き出してきます・・・
自然と、自分のなかでいろんな感情が浮かんできました。
そして、思ったことが、あります。
なんて台詞を言うということに、普段気を取られているんだろうって
相手の台詞は、聞いているようで、聞いてなかったんだなあって。
芝居に集中しているようで、実は次の動きとか台詞とかに気が散っているんだ
ああ、ショックでも有り、かなり勉強になったなと思いました。
そして、そして、もう一つの発見がありました、
各シーン各シーンで、いろいろな一緒に稽古した女優さんの事が思い出されて・・・
そしてそれが、あたかも自分の人生でほんとうに起こった事の様に
少し大袈裟だけど、とっても内的な関係を持てたんじゃないかって感覚です。
これは不思議な感覚です。ほんとうに舞台で演じたわけでも無いのに
そして、その事をいままでまったく忘れていたって事、
お芝居の不思議さと、楽しさを改めて感じさせて頂きました。
僕たちは、ある一瞬の体験のために、生活してるのかもしれない。
かけがえのないある瞬間瞬間のシーン、それは芝居に限ったことではなく
生活の中でも、その時その時のゆたかな経験をすることが、大切なんだって。。。

 

 

 


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