アメリーさん、再び!

2014-08-16

fiancee

 今から12年前に、僕はフランスのメジャー映画に突然、出演することが出来ました。
 いろいろな奇跡が起きて、出演できたのですが、撮影はまさに夢の中の世界でした。
 そして、その映画の中で、僕が主人公のアメリーさんに最後に言った台詞が、
 「気をつけたほうがいい、アメリーさん。・・・・・・・・・・まあ、頑張って」 でした。
 それから、12年がたち、なんとその映画の続編のような映画が作られると聞いたのです。
 作家は、同じアメリー・ノートンさん、そして監督はステファン・リベルスキーさん。
 主演は、ポリンヌ・エティアンさん。(相手にとって不足無し!)笑
 これで、作家、監督、主演とベルギーの人になったわけです。
 僕は当然ながら、ご縁があるなら是非オーディションを受けたいと思い応募しました。
 結局、応募した役は、ダメだったのですが、監督さんが撮影のために日本に来たときに、
 会って、話しがしたいと連絡をくれたのです。
 そして、指定されたのが渋谷のツタヤの上のカフェ。
 まさにロストイントランスレーションのロケハンのようなシチュエーションだ!
 そこで通訳無しの面接!僕までロストイントランスレーション状態ですか?汗
 いつものように、話せないフランス語を話しながら、これ、だめでしょと思っていましたら
 監督さんから突然、僕の意味不明のフランス語をさえぎって、
 「はい、あなたで決まりです。」って、話の途中だろ?
 「ワンシーンだけで、申し訳ありませんが、とても重要な役なので、
  是非あなたにやってもらいたい」 (前作に出させて頂いたおかですね。)
 「せりふは、あなたの発音は大丈夫だからフランス語でお願いします。」
 と言われたのです。
 なんと僕の役は、原作には無く、監督さんがわざわざ書き足してくれたものなのです。
 いや別に、僕のために書き足したとは言ってませんよ。

 そして、台本を読んで、僕は驚きました。
 (これは、僕の勝手な驚きであって、監督さんの意図はわかりません。)
 12年前と同じ様に、言うのですよ。そして、12年前には言わなかった****を

 いやいや、これ以上は、言えないでしょう。
 ここまででも、かなりやばいですか?まあギリギリ、セーフということで、勘弁してね。
 何はともあれ、フランス語で映画デビューですから!
 そういう、ミッションをこなした俳優はそうはいないでしょう。(勝手にミッションを作らない!)
 そういったわけで、この映画は役の大きさは関係なくとても感慨深い作品になりました。

 僕は、ご存知のようにタレント名鑑にも載っていないデータベース外の役者ですが、
 もちろん、フランスではデータベースに載ってしまっていますが・・。
 こんなふうに10年に一度ぐらいは、感慨深い仕事らしきものをするわけですよ。笑
 今では、こういう役者もありかな?と勝手に納得してます、、、
 もちろん仕事あればどんどんやりますよ!!!笑

 話しがそれましたが、この映画ほんと、どんな風な仕上がりなの楽しみなのです。
 自分のフランス語を聞くのは、かなりドキドキですが・・
 そのためにも、是非とも日本での配給がありますように!祈るばかりです。

 とりあえず、トロント国際映画祭に正式に出品がきまりました。

 そして、ナミュール国際映画祭では、なんとオープニング上映です!

 頑張れ!!そして何時ものように、僕と共演した。ポリンヌさんは主演女優賞をどこかでとるでしょう!

 映画「東京フィアンセ」 Tokyo Fianee フランス、ベルギー・カナダ合作
 監督: Stefan Liberski 主演: Pauline Etienne 原作: “Ni d’Eve ni d’Adam”  Amelie Nothomb
 


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