池内淳子さんと舞台

2010-10-03

suisen

 おっきいちゃんといえば、池内さん。僕は、ご一緒させて頂いていた舞台の内容がいつも重かったせいか、イメージとしては、もの静かで、おしとやかで、それでいてなぜかこちらが襟を正したくなるような。そんな、張り詰めていてしかも繊細で、重厚な雰囲気を持っていらしたと思います。
 そういえば、観劇の帰りに一度一緒に食事に行きました。(団体ですよ)
 超高級ステーキ山岡久乃さんのおごりでした。
 でも、僕はなぜか、山岡さんの隣で、どつかれながら食べていたので(ダメだしね、厳しい!)
 池内さんとは、お話しできなかったです。

 あと、ある日僕がNHKに飛び込みの営業に行ったとき
 一応スーツ着ていったのですよ、その方が、守衛さんをだませると思って
 それで、帰りがけに、ふと見たら池内さんがドラマの収録をしていたので
 挨拶していこうと、顔を出したんです。
 そしたら、・・・
 「あら、マネージャーさんになったのですね?スーツ着てね」って
 えーー、そう来たかがっくり

 そうです。池内さんは、以外と予測不能の動きや言動をするって、
 これ、僕の中の勝手なイメージでした。
 限りなく独り言に近い愚痴を耳元で、ささやかれたり。・・・

 いえいえ、ほんとうに、いい人でした。
 今のアイドルばかりの芸能界ではもう、こういう雰囲気の人が出てこないのでは
 そういう意味でも、池内さんが昭和を代表する大女優であったことは、間違いありません。
 引き締まった舞台をたくさん、ありがとうございました。

 そして、心からご冥福をお祈りします

 

 

 


Copyright© 2000 Yasunari KONDO All Rights Reserved.