竹脇無我さんと舞台

2010-06-03

kyouto3

僕の大好きな、俳優、竹脇無我さん
でも、実は、最初会ったときのイメージは最悪でした。
 まあ、そもそも、最初会ったときは、僕は喫茶店の店員でした。
 無我さんが、お客として、来て、僕が「焼きうどん」作って出したんです。
 そしたら、わざわざ調理場まできて、
「おまえか、これを作ったのは!、味がついてないぞ、ソースをよこせ!」
 えー、醤油で味付けしたのに~。

 で、だんだん好きになりかけたのは、稽古場でのある日
 僕が着替えていたら、無我さんが来ました。
 僕は、むかつくと挨拶をしません(よい子は絶対真似しないように)
 その日、僕は無視を決め込んでいたのですが、
 無我さんのほうが、気がついたのか、こちらをちらちら伺ってました。
 それでも、見ないふりをしていたのですが・・
 とうとう、無我さんが、僕の方に寄ってきて、どうしたと思います

 わざとぶつかってきたんです~
「おお、おまえか、いたのか、気がつかなかったよ」
「ああ、どうも、いましたよ」
「おはよう」
「おはようございます」
 てなかんじです。可笑しいですよね。

 あと、見てはいけないものを僕が目撃したときとは・・
「おまえ、これ口止め料だから」と一万円くれたり

 稽古場で、じーと芝居を見てたら・・急に寄ってきて
「おまえ、そこで人の芝居みて馬鹿にしてるだろう!」
といちゃもんつけてきたり、けっこう笑えます。

 「おまえは、世界一芝居がへただ」とか言いながら、だめ出ししてくれるし、
 今では、ほんとうに大好きな俳優さんになりました。
 すごく為になるお話もいっぱいしてくれるし、・・・

 身分の差は、すごくあるけど、それを補って埋めるほどの長い時間を共有できたこと。
 そして、今、こころを割っていろんな話ができること
 お互いに、認め会える事、
 そして、今自分のめざす場所が、意外と近いのかもしれないと思い始めた事。
 こんなすばらしい関係を築けた事、
 面白かった事、悔しかった事、辛かった事、いろいろもろもろ
 そうして、時が流れて、今、こうして一緒に、生きていられる事に感謝します。

 僕も早く無我の境地で、芝居ができますように

 

 


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