横浜日劇最後の日
横浜にある歴史と雰囲気のある映画館、横浜日劇が、18日に閉館します。映画「濱マイク」シリーズの舞台にもなりました。この映画館は、シネスコープを日本で2番目に取り入れました。入り口の上にあるCINEMASCOPEのネオンは、何度もアメリカに行って許可をもらい作られたものです。別れを惜しむファンが、大勢この日も訪れていました。シネコンが主流の今、単館系の映画館は、どんどん無くなっています。合理的だからという言葉だけで、古いものを、ただ破壊していけばいいのかな、ちょっと、複雑な心境です。建物だけでも国が保護するとか?できないのかなー。昔の映画館は、こうだったんだよって、じいちゃんみたいに言葉でしか、残せないのなら、時代とともにただ風化するだけですね。
←贅沢に使われた空間、2階は指定席になっていました。スクリーンに向かって、左側は廊下になっていて、そのままトイレに行けます。ちょっと、説明しづらいのですが、ちょっと、初めての人は、ビックリするかも?この日は、3本立てなので、みんな、おにぎり食べたり、せんべい食べたり・・懐かしい感じ。
関係者の方は、意外と明るくこんな事を言っいる人がいました。「合理性だけを目指して作られたシネコン。これらが、いっぱい出来てきて、上映される映画が、利益第一で画一化されてしまうのは、怖いが、差別化を図るために、上映される映画が多様化されれば、それは、好ましい事になる。どっちになるか、それはわからないね、賭だね。」そういいつつも、次の事を考えているあたり、ほんとうに映画が好きなんだなと思いました。フランスでは、映画の宣伝をテレビでは、しません。それは、宣伝できる資本力がある映画ばかりが、話題にならないよう。画一化を避けるためです。シネコンのシステムだと宣伝しないと、すぐに上映が打ち切られて口コミで広がるまで待ってもらえなくなると危惧されてます。某配給会社は、CMしすぎで、赤字でしたもんね。