伝ふプロジェクト始める
伝ふプロジェクトを始めました。HPは、http://tutahu.com/ です。
具体的に、色々始めたわけではありませんが、徐々に仲間を集めたいと思って
とりあえず、一歩踏み出してみた、という所です。
身体教育研究所という所に通い始めて、なんだかんだと8年が立ちます。
ここでの稽古内容にかなりの衝撃を受けまして、なんじゃこっりゃー状態です。
とはいえ、何かを習得する所には、まだまだまったく至っていないと思います。
ただ、自分が信じて学んで来た演劇という分野に関しては、
それなりに感じることも多いわけで、
しかし、その常識をみごとに足もとから覆されてしまったわけです。
最初は、かなり落ち込みました。30年近く演劇をしてきた葛藤もありますし。
もう、人生をやり直すわけにも行かないわけだし、完璧な手遅れですし。
才能の無いことが、これでもかと突きつけられたわけです。
でもそれを認めないと、最初の一歩も始まらないわけですから、
この絶望感というのは、なかなかの味わいがあります。涙
でもこの絶望感のとなりにあるものが、吾唯足知をという言葉のような気がしました。
僕の場合は妙によりどころになったのです。
自分の未熟さ、出来なさ、力のなさ、才能のなさ全てが、この言葉が助けてくれるのです。
単なる言い訳なのかもしれませんけど、
いや、たぶん言い訳をさせてくれて救ってくれているのですよきっと。先人の知恵ですね。
意味違うだろ!という言葉が聞こえてきそうですが、まあ良いじゃないですか。
そして、なぜか今度は、どんどん気持ちが楽になってきたのです。
その転換点は、どこなのかは、記憶にないのですが、気がつけば希望が見えていたのです。
不思議なんですね。
才能なんてさっさと見切りを付ければ良いですよ。
いや、違うな、こういう言い方だと誤解されそうだ。
結局、未熟で未完成で良くて、それを非難する人は、人生経験の乏しいひと??
これも、少し暴言かな~。
まあ、いいや、そんなことどうでも良いでしょ。
そうそう、才能があるとかないとか、そんなことどうでも良いぐらい
でっかい目標が見えてくれば、光が差すものですよね。
前置きが長い!それで、伝ふプロジェクトとは、実はそんなでかい話ではありません。
なんだよ。
僕たち役者は、なにか伝えようと思って芝居をするものだと思ってきました。
だから、どうやったら、色々なことが伝わるのかが、最大のテーマでもありました。
それで、あーでもない、こーでもないとやっているうちに50歳すぎて疲れてきました。
それですから、これからは、伝えるのをやめて、伝ふものを探すことにしました。
だから、勝手に伝わればいいだろう的なものを探すわけですね。よくありませんか!笑
しかし、今度はこれには仲間が必要なんだって、これまた難しい問題が発生です。
お金もないのに人集めは、大変な事ですし、大変な時代でもあります。
こつこつとやってみます。
ではでは、皆様よいお年を!そして、素晴らしい2013年でありますように!!!!