伝ふプロジェクト始める

2012-12-31

KYOTO~1

 伝ふプロジェクトを始めました。HPは、http://tutahu.com/ です。
 具体的に、色々始めたわけではありませんが、徐々に仲間を集めたいと思って
 とりあえず、一歩踏み出してみた、という所です。
 身体教育研究所という所に通い始めて、なんだかんだと8年が立ちます。
 ここでの稽古内容にかなりの衝撃を受けまして、なんじゃこっりゃー状態です。
 とはいえ、何かを習得する所には、まだまだまったく至っていないと思います。
 ただ、自分が信じて学んで来た演劇という分野に関しては、
 それなりに感じることも多いわけで、
 しかし、その常識をみごとに足もとから覆されてしまったわけです。
 最初は、かなり落ち込みました。30年近く演劇をしてきた葛藤もありますし。
 もう、人生をやり直すわけにも行かないわけだし、完璧な手遅れですし。
 才能の無いことが、これでもかと突きつけられたわけです。
 でもそれを認めないと、最初の一歩も始まらないわけですから、
 この絶望感というのは、なかなかの味わいがあります。涙
 でもこの絶望感のとなりにあるものが、吾唯足知をという言葉のような気がしました。
 僕の場合は妙によりどころになったのです。
 自分の未熟さ、出来なさ、力のなさ、才能のなさ全てが、この言葉が助けてくれるのです。
 単なる言い訳なのかもしれませんけど、
 いや、たぶん言い訳をさせてくれて救ってくれているのですよきっと。先人の知恵ですね。
 意味違うだろ!という言葉が聞こえてきそうですが、まあ良いじゃないですか。
 そして、なぜか今度は、どんどん気持ちが楽になってきたのです。
 その転換点は、どこなのかは、記憶にないのですが、気がつけば希望が見えていたのです。
 不思議なんですね。
 才能なんてさっさと見切りを付ければ良いですよ。
 いや、違うな、こういう言い方だと誤解されそうだ。
 結局、未熟で未完成で良くて、それを非難する人は、人生経験の乏しいひと??
 これも、少し暴言かな~。

 まあ、いいや、そんなことどうでも良いでしょ。
 そうそう、才能があるとかないとか、そんなことどうでも良いぐらい
 でっかい目標が見えてくれば、光が差すものですよね。

 前置きが長い!それで、伝ふプロジェクトとは、実はそんなでかい話ではありません。
 なんだよ。
 僕たち役者は、なにか伝えようと思って芝居をするものだと思ってきました。
 だから、どうやったら、色々なことが伝わるのかが、最大のテーマでもありました。
 それで、あーでもない、こーでもないとやっているうちに50歳すぎて疲れてきました。
 それですから、これからは、伝えるのをやめて、伝ふものを探すことにしました。
 だから、勝手に伝わればいいだろう的なものを探すわけですね。よくありませんか!笑

 しかし、今度はこれには仲間が必要なんだって、これまた難しい問題が発生です。
 お金もないのに人集めは、大変な事ですし、大変な時代でもあります。
 こつこつとやってみます。

 ではでは、皆様よいお年を!そして、素晴らしい2013年でありますように!!!!

 


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